射撃場の再開

政策、施策というのは基本的にいつもトレード・オフの関係にあります。
何かを前進させれば何かが後退する。万民が諸手を打って賛意を表する政策、施策というものはありえないかもしれないと思います。
千葉県射撃場の再開もそんな施策の一つです。
本来の射撃練習場としてだけではなく、近隣住民の皆さんの雇用の場としても喜ばれていた千葉県射撃場の北側水路敷地境界で環境基準0.01㎎/ℓを超える0.071㎎/ℓの鉛が検出されたのが平成11年11月のことです。
平成13年8月には全面的に閉鎖され、鉛除去が始まりました。
近来、イノシシやシカなどの野生鳥獣による農林水産業への被害が深刻化し、射撃場の必要性は増す一方です。
捕獲に当たる人をどうやって増やすかで全国の自治体は頭を悩ませています。
ところが射撃の練習場所がなく、猟友会の人たちは茨城県の笠間や埼玉県の長瀞まで行かねばなりませんでした。
したがって、千葉県射撃場の再開は悲願であったわけです。
その一方で、場内に残る鉛弾はどうなるのか、それらは水質を汚染させないのか、また射撃による騒音をどうするかが近隣の人たちにとっては大きな問題でした。
このたび、1、鉛弾を撤去しきれていない防音堤は雨水が浸透しないようにコンクリートによる遮水工事を行う。
2、常時、水質をモニターする。
3、防音のために開口部を覆い、エアダクトも音の漏れないものにする。
ということでライフル場のみ再開することになりました。
写真は、100メートルのライフル射撃場で、空が見えている上部に屋根を設置して覆います。
閉鎖されてから10年以上たっていますのでそれなりの荒れ方をしています。
地域住民の理解を得ながら射撃場を再開するのだということを、利用する人にも十分理解していただきたいと思います。