行政刷新会議のお蔭で

最悪だった民主党政権のなかで、唯一評価できるのは内閣府の行政刷新会議の仕事だと思っています。
先ごろ、NHKがテレビ番組の中で復興予算が復興と直接関係のないところで使われているという事例の放映をしました。
この取材ネタも行政刷新会議の『行政事業レビュー』だとのことです。
内閣府のホームページからたどっていくと、「〇平成23年度行政事業レビューの取組関連」というコーナーがあります。
その下に「〇東日本大震災復興関連事業(平成23年度第3次補正予算関連)の精査について」があり、各省庁の各事業の説明があります。そして、それら事業の一つ一つを「整合性」「優先性」「効果」「費用対効果」「国、自治体、事業実施者の役割分担」「計画性」「透明性」などの観点から点検された模様がアップされています。
たとえば、問題となったシーシェパードへの安全対策は、『鯨類捕獲調査安定化推進対策』という事業名です。
問題となった優先度の高さですが、こう説明されています。
『被災した石巻周辺地域は、鯨関連産業が地域の主要産業となっており、当該地域の復興を図る上で、調査捕鯨の安定的な実施が不可欠であり、本事業は被災地のニーズや優先度が高い事業内容である』
効果的な事業かとの点検についてはこう説明されています。
『本事業の事業内容である調査費用についての支援や反捕鯨団体の妨害活動に対する安全対策の強化は、鯨類捕獲調査の安定的な実施に必要不可欠な措置であり、本事業の実施により、調査の安定的な実施が可能となる』
このように、極めて緩やかな点検がなされ、いとも簡単にほとんどの事業がすり抜けてしまい、復興予算が復興と結びつきにくいところに使われてしまった痕跡をたどることができます。
結果的には、税金の無駄遣いであれ、少なくともどのようにごまかされたかを検証することはできます。行政刷新会議のおかげで少なくとも歯ぎしりはできるというわけです。