環境」カテゴリーアーカイブ

難しい二酸化炭素削減


千葉県9月補正予算案に、2つの二酸化炭素削減施策がありました。
一つは、道路や都市公園の屋外照明灯をリース方式で一括してLED化を進める事業。
二つには、家庭の太陽光発電設備導入促進事業です。
県の説明では、前者は二酸化炭素排出量を年間7500トン減らすことができ、維持管理費は2500万円安くなるとのこと。
後者は、4500万円の補助ですので、その分、補助を受けたご家庭は、別のことにお金を使えることになります。
すると、問題は、浮いた合計7千万円が何に使われるかです。
これが二酸化炭素排出に使われては元も子もありません。しかし実際には、この7千万円で何を買うにしても、それは基本的に二酸化炭素排出によって産出されたものでしょうから、丸々7500トンの排出量削減という説明には無理があります。
また、後者の施策は、太陽光発電設備を設置できるご家庭が恩恵を受けるものですから、今一つ釈然としません。
現代の科学技術レベルでは、やむを得ないということなのでしょうか。

海洋プラスチックのショック

保坂直紀著「海洋プラスティック」(角川新書)を読んで、かなり暗い気持ちになりました。以下のような趣旨の記載です。
「2016年のイギリス・プリマス大学の研究で、ごく普通の小売店から3種類のジャンパーを買ってくる。ポリエステル65%と綿35%の混紡、ポリエステル100%、アクリル100%。
これを家庭用の洗濯機で洗うと、太さ100分の1ミリメートル、長さ5ミリから8ミリメートルのプラスチック繊維が出る。
混紡は14万本、ポリエステルは50万本、アクリルに至っては73万本もの微小な繊維片。
それらが洗濯水として下水へ流れ込む、最終的には海へ流れ込む。
したがって、北極の海だろうが、タスマニアの海だろうが、どこの海であれ、マイクロプラスチックは存在し、魚が餌と間違えて食べ、鳥もまたしかり。
東京農工大でも高田秀重教授らのグループが東京湾のカタクチイワシ64匹を採取し、うち49匹からプラスチック片が見つかったと報告。最も多かったイワシで15片、平均で2.3片だった。」
私たちは、ペットボトル等を衣類にリサイクルしたりしていますが、どうしたらよいのかと頭を抱えてしまいました。

終末処理場を視察

3月1日に供用開始となった江戸川第一終末処理場を視察しました。
ここでは、市川、船橋、松戸、野田、柏、流山、鎌ヶ谷、浦安8市の汚水を処理します。
これで、すでに稼働している第二終末処理場と合わせて、1日平均約56万立米の処理が行えることになりました。
総人口に占める「下水道を利用できる人口割合」を「下水道処理人口普及率」と言います。松戸市は令和元年度86.5%まで普及してきました。
ただ、今なお普及できない地域もあり、これは市川市の管路工事を待たねばなりません。
一方、下水道については、千葉県内市町村合計で毎年400億円前後の非常に大きな投資をしています。
今後は、合併処理浄化槽との分担最適化を目指していかねばならないことになります。

海岸漂着物対策を

現在、県では「千葉県海岸漂着物対策地域計画」改定案についてのパブリックコメントを求めています。
海岸漂着物処理推進法の改正に伴い、県の計画をも変更しようとするものです。
この中で、大きな問題となっている海洋プラスチックについては、「マイクロビーズの削減徹底」「製品へのマイクロプラスチックの使用抑制」など、事業者責任が問われることとなります。
平成6年に製造物責任法が成立し、製造品に欠陥があった場合、製造者に損害賠償責任が生じることになりました。今回は、製造(入口)のみならず、出口でも責任があることが明示されます。
これは、プラスチックが5mm以下のサイズになると、もはや回収は不可能であり、生態系に及ぼす影響が無視できないものになってきたことを意味します。
企業ばかりではなく、私たち消費者も地球環境に強い関心を持たねばならない時代になりました。

気候変動適応センターの重要性

今朝の毎日新聞1面トップ記事は『温暖化 自治体拠点遅れ』『整備4割 コロナも影響』という調査報告でした。
千葉県は、すでに地域気候変動適応センターを設置していますので、整備済みの37.3%の側に入っています。
しかし、単に整備、未整備といっても、その内実は各県で大きく異なります。
千葉県の場合、センター担当者は1名のみで、しかも専任でもありません。むしろ本当の「整備」はこれからなのです。
わが党が9月27日に公表した重点政策「‘つながり’‘支えあう’社会へ」においても「気候変動と脱炭素社会構築」という一項をさくだけではなく、気候変動を踏まえた風水害対策の重要性を訴えています。
今後、気候変動適応センターの役割は増すばかりでしょう。そして、災害対策の上でも各地のセンターが連携を深めていけるよう取組んで参りたいと思います。